ひさたろ書評No.31
大津 秀一(著) 評価(最高5):☆☆☆☆☆ 先日テレビを見ていて行き着いた本。 興味本位で取り寄せてみたのだが、 大当たりだった。 タイトルが示すように、 死ぬ間際になって後悔のないようにしましょう、 というのがこの本の趣旨。 著者の大津さんは若い緩和医療医で、 オレと4つしか違わないらしい。 緩和医療というのは、もう病気が末期の患者さんに対して、 身体や心の痛みを軽くしてあげる医療のこと。 つまり死ぬことを前提とした患者さんと常に向き合っているお医者さんなわけ。 この本はそんな緩和医療のスペシャリストである著者が、 患者さんを見ていて死ぬ間際に後悔する25の項目をピックアップして、 エピソードと私見を交えながら紹介するという内容。 その時にならないとちょっと気付かないようなことから、 ものすごく共感できることまで幅広く網羅。 なるほどなー、と思いながら引き込まれるように読んでしまった。 自分の生と死を考えるヒントになるだけじゃなく、 生き方そのものを考えるきっかけにもなる。 若い人からお年寄りまで幅広い人におススメな一冊。 明日「生きている」 当たり前のようで、 意外とあっけなく崩れるものでもある。 ----- 2009/11/28 0:26 ねようかの。 inオレンチ →掲示板でコメントする |
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