ひさたろ書評No.43 「ルワンダ中央銀行総裁日記」
服部 正也 (著) 評価(最高5):☆☆☆☆ 中央銀行についての理論的な本を探している最中に見つけたのがこの本。 当初の目的とはまったく合致しなかったのだが、 amazon評価が高いのとやたら古い本なのとで、 これはいい本に違いないと思い買ってきた。 で、その予想は見事的中。 ものすごくよい本だったのでここでも紹介。 著者の服部さんは大正生まれの日銀マンで、 IMFの要請に応じて1965年ルワンダの中央銀行総裁に就任する。 この本は彼が就任してから去るまでの6年のことについて記述したものである。 当時のルワンダは植民地支配から独立したばかりで、 貧乏な国なんだろうなということは読む前からわかっていたが、 就任当時の彼の記述を読むと、 その想像を遥かに上回るお粗末な中央銀行。 そんな中央銀行をルワンダ復興のために立て直していく奮闘記。 ODAの最前線・実際についても触れることができる。 ルワンダといえば難民問題が記憶に新しいが、 最後のほうで少しだけこの問題に言及があり、 この難民問題の一側面を知ることもできる。 これらの項目ではマスメディアの情報の隔たりの怖さや、 国際政治・自衛隊派遣の問題についても考えさせてくれる。 が、あくまでメインは筆者の目から見たアフリカの1小国の復興物語。 これが下手なフィクションよりもよっぽどおもしろい。 深いノンフィクションです。 ----- 2010/07/10 18:15 日が長くなったなぁ。 in福井city →掲示板でコメントする |
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