ひさたろ書評No.49「司馬遼太郎が考えたこと」
司馬遼太郎 (著) 評価(最高5):☆☆☆☆ 司馬遼太郎が考えたこと、という本がある。 この本は司馬遼太郎の小説以外の文章を時系列にそって収録したもの。 エッセイを書くぞ!と気負って書かれた文章ではなく、 どこぞの本の解説だったり、文学賞の論評だったり、 自分の小説のあとがきだったり、 とにかく幅広い分野の文章が並んでいる。 氏のエッセイのおもしろいところは、 その気楽さ。 思ったままをただつらつらと書きつらねている感が強く、 たいていの文章につき物な「オチ」も特にない場合が多い。 氏の小説ともまた少し違った形の文体。 とにかくあまり見ない独特な文章だと思う。 それでいて読み終わると不思議な後味のよさがあるのだ。 オレはこのエッセイ集が大好きで、 時々持ち歩いては読んでいる。 ここの文体もこの作品に出会ってから、 少しだけ影響を受けている。 ----- 2011/02/11 22:47 ねようねよう。 inオレンチ →掲示板でコメントする |
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