ひさたろ書評No.51 「高崎山のサル」
伊谷 純一郎 評価(最高5):☆☆☆☆☆ 伊谷氏といえば、日本のサル研究の大御所。 氏の研究手法は研究室の檻の中のサルの性質を調べるというものではなく、 フィールド研究という野外調査をメインに野生のサルの生態に迫るというもの。 そんな氏が若き日に大分県の高崎山にて野生のサルを追いかけていたときの、 フィールド研究の記録がこの本なのである。 日本の野生ザルの生態がよくわかっていなかった1950年初め、 氏は高崎山にサルの調査に入る。 それから数年かけフィールド研究を進め、 サルの生態や群れの社会性について少しずつ明らかになってきた。 数年分の調査がこの1冊にぎっしり詰まっている。 もともとサルの生態を知りたくて取り寄せた本なのだが、 文体が氏の目を通じた主観的なものになっており、 学術書としてだけでなく、ノンフィクションドキュメントとしても楽しめる。 サルのおもしろい生態や社会構造を知ることができるとともに、 氏の目を通じて、 氏が山に入り手探りで研究を進めていく大変さにも触れることができる。 大学生以上のすべての人にオススメな1冊。 ----- 2011/02/27 12:43 ひさびさにヒット。 in福井シティ →掲示板でコメントする |
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