この国の底力
パニックも少し落ち着いてきたのでそろそろこのモードを解除しようと思う。 今後は通常モードの記事アップに加えて、 細々と必要に応じて地震関連記事をあげることにする。 さて、最後にこの地震について。 今回の地震で甚大な被害を受けた。 町が全部崩壊した土地もあった。 交通システムの復旧に時間がかかる場所もある。 首都圏の電力供給はしばらくは不足の状態が続くだろう。 オレはこの状況を非常に悲しんでいるが、 じゃあ悲観しているかというとそうでもない。 この国は危機的な状況下では信じられないような底力を出せると思うのだ。 歴史をひも解くとそれを強く感じる出来事はいくつもある。 ちょんまげ結って刀を差しながらのほほんと暮らしていた時代、 西洋の文明がこの国を脅かしたことがあった。 東洋の多くの国が西洋に支配された中で、 この国はあっという間に近代化を行い西洋に肩を並べた。 都市という都市に爆弾が落とされ、 原爆という反則技まで使われて滅びかけたときもそう。 眼前に広がる焼け野原から奇跡のような復興を遂げた。 日本という国は周りを海に囲まれているという点で、 他の国々とは著しく環境が異なっている。 おそらくそのあたりが他の国にはあまりない、 独特の島国根性を生むと思っている。 意識的無意識的に関わらず。 これが高じて間違った方向に進むこともあるが、 危機に対してものすごい力を発揮する源にもなると思うのだ。 今回のいろいろな人たちの反応・行動を見てものすごくそれを感じた。 危機を前にすると、主義とか立場を超えてがんばれる不思議な力を持っている気がする。 それが悲観していない理由。 オレはあいにく愛国主義者でもなければ不健全なナショナリズムも持ち合わせていないが、 今回の一件で、「日本人、いいな」と思ってしまった。 ----- 2011/03/19 20:49 明日は仕事。 in福井city →掲示板でコメントする |
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コメント
そうなんだよ、そうなんだよ!日本の技術力と底力ってすごいと思うんだよ。
中国人が日本人の教育の高さとか褒めてくれて、常磐自動車道が4日で復旧して、うちの電気も4日目で復旧して、仙台市ガスも工場が壊滅状態だってのに来週には使えるようになる予定なんだって!
うちなんて、水道止まらなかったんだから!
宮城県沖地震が来ると言われていたからそれに備えてブロック塀に鉄筋を入れる助成もされていたし、いろんな対策がとられていた。
震災直後、ライフライン関連業者の人たちや、災害支援の人たちが頑張ってくれてるのをこの目で見た。
こんなときだからこそ、がんばってるひとがいっぱいいた。それは自分のためじゃなくて、たくさんの知らない誰かのために。
日本人の、文化って言うのかなぁ、気質って言うのかなぁ、改めて好きだなぁって思ったよ。
投稿: meg3 | 2011年3月27日 (日) 15時39分