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2011年5月25日 (水)

ひさたろ書評No.53 「きよしこ」

5月25日(水) ■ ひさたろ書評No.53 「きよしこ」 ■
きよしこ
重松 清(著)
評価(最高5):☆☆☆☆

重松氏はオレのスキな作家のうちのひとり。
家族や子どもを中心としたヒューマンストーリーが身上で、
どこか心温まる作品が多いのだ。

この作品もそんなヒューマンストーリのひとつで、
ある少年を主人公とした成長型長編小説。
ただこの作品は彼の作品群とは少し毛色が違っていて、
作者の分身のような主人公を使って自伝的な物語展開をとっている。
どこまでがフィクションでどこまでが自伝的な部分なのかは不明だが、
今までの彼の作品とは少し味わいが違っていて、
それがまたおもしろかった。

内容をちょっとだけ。
主人公の少年は転勤族の親を持つ男の子。
どもってしまうという悩みを持っている。
そんな彼がちびすけのころから少年時代のラストまで、
日常を通して成長を描く。

転校、どもり、人間関係。
ドラマチックな内容ではないが、
彼の日常の描写から「ほんの少しの成長」を感じることができる、
珠玉のニューマンストーリー。

オレはこの手の作品が、スキ。

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2011/05/06 16:11
連休もあと少し。
in青葉台カフェ

→掲示板でコメントする
D110525
名古屋、ですな。


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