ひさたろ書評No.58 「「若者はかわいそう論」のウソ」
海老原 嗣生(著) 評価(最高5):☆☆☆☆☆ ちょっと昔の話になるが、 ちまたで結構話題になったことがあって、そのときこの本を知った。 しかし、現役若者としては異論がある。 若者がかわいそうでないわけがない。 どう考えても若者は断然かわいそうである。 著者は何を考えてこの本を書いたのだ! よーし、この上はオレがこの本をもとに、 「「「若者はかわいそう論」のウソ」のウソ」という本を書いてやろう。 そんなこんなでこの本を読み始めた。 が、この本かなりよい。 「なぜ若者がかわいそう」と言われるようになったか、 その原典となる本やデータをあげて、 数字を多元的視点から科学的に検証しているのだ。 確かにこの本で展開されている検証は説得力があって、 「若者がかわいそう」の根拠とされているデータからの論を次々と棄却していく。 すると確かに「若者がかわいそう論」ってのはそんなに正しくない気がしてくるのだ。 ただ、彼の手法から言えるのは「若者がかわいそうとはいえない(断定ではなく可能性は含む)」ということで、 「若者がかわいそうではない(断定)」ではないことには注意が必要。 数字と言うのは一見説得力があるものだが、 数字の背景を知らないととんでもない誤解や間違った結論が導かれることがある。 この本を読むことで数字の読解リテラシーを学ぶことができる。 ぜひ大学生や院生、一般の人に幅広く読んでほしい一冊。 ちなみに書こうと思っていた『「「若者はかわいそう論」のウソ」のウソ』。 オレはこの本から、 「若者が思うよりも悪い時代じゃないぞ、がんばれ!」 という作者のメッセージを読み取ったので、 この反論本は書かないことにした。 ----- 2011/07/24 20:54 つかれたー。 in福井city →掲示板でコメントする |
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