戦争に心す
もちろん今年も書きます。 オレは太平洋戦争に興味を持っていて、 前史やその後も含めてずいぶん本を読んでいる。 戦争に関してはいろいろ思うところがあって、 しっかり学びたいと思っているゆえ。 だいたい、「戦争がいかんこと」というのは別に押し付けられた戦後の価値観ではなくて、 いつの時代も平時の一般の感覚としてみんなが共有しているものなのだ。 にもかかわらず戦争は繰り返されてきた。 なんでこんなことになってしまうのだろう、 というのがオレの素朴な疑問であり、 こいつをあの戦争から学びとれないかというのが、 あの戦争を読むオレの動機のひとつである。 で、戦争を読めば読むほど思うことには、 気を付けていないと現代でも戦争は起こりうる気がするのだ。 あの戦争も軍部やアホ指導者が勝手に始めたといわれるが、 オレはこの説をとらない。 もちろん軍部・指導層の責任が大きいことは否定しないが、 世論の熱狂的な戦争を望む雰囲気があったことを忘れてはいけない。 この世論的エネルギーが戦争へと引っ張っていった側面もかなりあると思う。 今の日本を見ていても時々そういうナショナリズム的なエネルギーを感じることがある。 ヒトというのは自分や自分の属する集団のために、 強気に戦うことを是とするプログラムが本能的にインプットされた生き物なのかもね。 が、世論の大多数は戦争を知らない。 どんだけ悲惨なものか、 やめるのがどんなに大変なものか、 どれだけお金がかかってどれだけしんどいものか。 責任もないので、「腹立つからやっつけてしまえ」くらいの軽い気持ちで戦争を語ってしまう。 だから戦争へ向かうエネルギーというのは無責任に育ちやすい。 戦争に至った背景としておそらくそういう側面もかなりあると思うのだ。 悲しい戦争が起こらないように、 たまーにでいいから戦争について考えたり勉強してみてはいかがでしょ。 なんで毎年こんな記事を書くのかといえば、 オレが生きているうちに悲しい戦争が起こるようなことはだけは絶対避けたいと思っているから。 そういうわけで不人気な種類の記事だが、また書きます。 ----- 2011/08/12 18:50 おなかがすいてきたぞ。 inユトリ珈琲本店 →掲示板でコメントする |
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