万年筆のススメ No.6 【インク瓶の魅力】
前回までは基本やら書き味やら色やら、 主にインクそのものについて書いてきた。 が、インクのおもしろさはそれだけにあらず。 いろいろおもしろいポイントはあるのだが、 外せないポイントの一つがインク瓶だと思っている。 どういうことか。 実は万年筆のインク瓶、 各メーカごとにそれぞれ特徴があっておもしろいのだ。 たかがインク瓶じゃん、あんまかわらないでしょ、 と思う方もいるかもしれないが、 わかっていない。 インク瓶というのは先述のインク吸い上げ方式の万年筆にインクを補充するために使われる。 ところがただの瓶だとインクが少なくなってくるとインクが吸えなくなってしまう。 結構な無駄が生ずることになる。 インク瓶がおもしろいのはこれがあるためで、 各メーカー、なるべくインクをたくさん使えるよう、 インク瓶にさまざまな工夫を施している。 これがねー、メーカーごとに味があっておもしろいのだ。 例えば有名なモンブランだと、 インクの貯蔵部分と補充部分が分かれていて、 なるべく多くのインクが使えるように設計されている。 一見するとインク瓶のような気がしない。 ペリカンはインクが少なくなってきて吸えなくなってきたら、 インク瓶を横倒しにするとインクの深さが増えて吸えるようになるように作られている。 パイロットの色雫シリーズなんか、 瓶底にペン先が入るように、とがった穴があけてある。 こんな感じで一口にインク瓶といっても形は千差万別で、 オシャレなやつはものすごくオシャレ。 使い終わったら洗って飾りたくなるやつもあるほど。 ちょっとマニアックな楽しみ方だけど、 これをわかってくれる万年筆ファンは結構いると思う。 万年筆のススメ 目次へ ----- 2012/01/18 22:31 つかれたの。 in福井city →掲示板でコメントする |
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