ひさたろ書評No.74 「大学教員 採用・人事のカラクリ(櫻田 大造)」
櫻田 大造(著) 評価(最高5):☆☆☆ 近年、大学教員というのは公募で行われることが多い。 インターネットで公募情報が公開され、 その中から自分の専門にあったものを選んで応募するのだ。 自分の履歴書、業績一覧、志望動機等、各大学が指定する文書、 自分の論文や授業資料などを提出して審査の末、 ほとんどの場合1位になった人のみが晴れて教員になることができる。 倍率は少なくとも2桁、最近では3桁も珍しくないという。 その上、自分の専門分野の公募は年に1桁(分野によっては数年に1名なんてこともあるとか)なんてこともある。 以上のことからも、分野外の人にもその大変さはわかってもらえると思う。 かくゆうオレも任期切れの本年度、 教員公募戦を戦い非常に苦戦した。 大敗と言っても過言ではないかもしれない。 で、この激しい失敗の原因解明と戦略変更のために、 情報資料としてつれてきた本の1つがこの本。 内容は教員公募を採用サイドからながめたり、 成功事例から採用の決め手ポイントを考察したりするというもの。 カラクリというほど突飛な裏技のような記載はないが、 教員公募における常識的な情報が詰まっていており、 重要なことの再確認をすることができる。 中には、 「確かにそういう見方もあるか」「これはそんなに重要なのか」 というようなことも書いてあり、 なかなか役に立つ。 大学教員を視野に入れた若手研究者にオススメの1冊。 彼氏・彼女・旦那・嫁・友人・子どもなど、 周りの人に研究者がいる場合はその一面を知るのにも最適。 ----- 2012/01/22 20:24 定例7本目 inユトリ珈琲本店 →掲示板でコメントする |
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