ひさたろ書評No.80 「私が自民党を立て直す(河野太郎)」
河野 太郎(著) 評価(最高5):☆☆☆☆ 河野太郎という人に興味を持った。 数年前の自民党総裁選で演説を聞いたのがキッカケ。 様々なしがらみに縛られた発言の政治家が多い中で、 この人の演説はえらくまともだった。 で、いったいどんな人物なんだ?!と気になったというワケ。 気になるとまずその人の本、 というのがオレによくあるパタン。 この本は彼の政治的な考え方を書いたもの。 かなり幅広いトピックから彼が問題だと思っていることを選び分けて解説している。 オレもずいぶんアンテナを張っているほうだと思っているが、 オレの知らないトピックもあって勉強になった。 震災前に描かれた本なのだが、 原発政策に関する問題意識が書かれて、 氏の政治家としての見識の高さに脱帽した。 政治家の本や自伝にありがちな、 ちょっと自慢っぽい書き口が見られるもそこはご愛嬌。 なかなか共感できるポイントも多く、 先進的でよい政治家だなぁ思った。 ただ残念だったのは、 「自民党」にこだわりすぎているところ。 こういう人が「党」という枠を超えて活動してくれると違うのだが。 このハナシは書評からそれすぎるのでまた今度じっくり書く。 日本のいろいろな問題を一政治家の目から眺めることができる一冊。 教養として、社会人として、 読んでおいても損はない。 ----- 2012/05/26 16:50 定例1本目。 inマイペース →掲示板でコメントする |
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