ひさたろ書評No.99 「そうか、もう君はいないのか(城山三郎)」
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3月17日(月) ■ ひさたろ書評No.99 「そうか、もう君はいないのか(城山三郎)」 ■
そうか、もう君はいないのか
城山 三郎(著)
評価(最高5):☆☆☆☆
城山三郎さんをご存知だろうか。
最近で有名どころだとドラマになった「官僚たちの夏」の原作者といえばわかる人もいるのではないだろうか。
この人は男くさいというか、アツいというか、
そういう物語をたくさん書いてきた小説家である。
氏にはそういう印象があったので、
この作品にはすごく意外な感じがした。
どんな作品かというと、
氏が生涯の伴侶と出会ってから亡くすまでの半生を、
彼女との思い出を中心に書き綴ったエッセイ。
これがすごくよいのだ。
氏の彼女に対する想いがあふれていて、
すごくやさしい気持ちになれる。
小説の作風から感じる氏のイメージからはずいぶんのギャップがある。
ちなみに、「どうせ、あちらへは手ぶらで行く
これは夫人を亡くすちょっと前から氏自身が亡くなるまでの日記的メモ書きを本にしたもの。
併せて読むとまた深みがましてよいと思う。
やさしい気分になれるイチオシの本。
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2014/03/16 19:11
いい時間になってきた。
cafe SOURCEにて。
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