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2014年5月19日 (月)

ひさたろ書評No.102 「冬の派閥(城山三郎)」

D140519


5月19日(月) ■ ひさたろ書評No.102 「冬の派閥(城山三郎)」 ■

冬の派閥
城山三郎(著)
評価(最高5):☆☆☆

久々に幕末・維新長編を読んだ。
幕末モノというと、
薩長土を中心とした志士の物語か、
志は同じながら幕府側についた新撰組の物語で、
いずれも下級武士視点のものが多いが、
この作品はそれらとはちょっと趣を異にする。

幕末史を読むと、
徳川慶勝という名前を目にすることがある。
長州が朝敵になり京都を追われたのち、
幕府側がこの長州を討ちに行くのだが、
この時の幕府側の総大将がこの人。
時の尾張藩主である。

幕末史に詳しい人はわかると思うが、
彼が率いる長州征討の幕府軍が出動した回が2度あるのだが、
これが不可解と言ってもよいほど、
生ぬるい動きをした。
これによって長州藩は生きながらえ、
のちの幕府の瓦解につながったとも言えるほど。

そんな彼と、彼の側近に焦点を当て、
傾きつつある德川の縁者としての幕末物語を、
城山流で描いた長編がこいつ。
世にあふれる幕末ものとはちょっと違った視点から楽しめる。
こんな幕末史もあったのかと、
新鮮な気持ちで読むことができた。
その後の維新史に影響を与えたと言われる、
長州征討の裏舞台を楽しむことができる。
幕末好きにオススメな城山作品。

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2014/04/27 18:23
さあ、飯に行くべか。
鳥取コメダにて。

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